公演最終日の3月24日
お昼から作品の流れや立ち位置の再確認のための通しをする。
さらに良くできるところが数箇所あったのでダンサーにどうして欲しいかを伝える。
それからお昼ご飯を摂って公演の準備。
持ってきた二台のビデオカメラを設置して、お客さんが入って来たら、ぼくは客席に座る。
一作品目はシンギュラリティでペイエンが一人で踊るので客席で見て作品を確かめる。音楽のタイミングに対してもう少しできる事があると感じた。
それは二作品目のニャニィアンブミでも同じように感じたのでこれからはぼくは作品に出演せずに音楽をライブで行おうと思った。
それだと、リハーサル中も振付や演出をしながら音楽のタイミングや作曲も出来るから良いかもしれないと思う。
さて、一作品目が終わると舞台転換のために数分の休憩が入る。
ぼくも衣装に着替えて舞台袖で待機。
最後はかなり舞台上で暴れるようなシーンがあってみんな草木で擦り傷や打ち身を作っている。ぼくも何箇所も擦り傷などを得た。
けれどもやっていることの割には少ないかな。
まあ、ないのが一番体には良いけど。
お昼公演には劇場の芸術監督なども来場。
彼とは去年よりの再会で、作品の事は気に入ってくれていた。
休憩にWhite Sand Cafeで珈琲を飲む。
去年のオープンセレモニーに呼んでもらった思い出がある。そこで出会った振付家達も公演を見に来てくれていた。
そして、夜公演。
クアラルンプールでの最終公演では、Acoさんの声が一層良くなりお客さんの反応も良かった。
レジデンス施設を持っていてキュレーターなどもしているヴィルキスさんも来場。国際交流基金の方も。
沢山の新たなお客さんに作品を見てもらえるのはありがたいし、それを経て更に様々なつながりが生まれて、それが今後へと繋がっていくのは楽しいし、とても充実している。
打ち上げは劇場の入っているビルのモールにあるバーでみんなで乾杯。
今後の話もする。
今年の秋は京都で上演を実現したいのと、来年はマレーシアなどでツアーに回れたら良いな。もちろんほかの国々でも再演と地元のアーティストとのエクスチェンジプロジェクトとして展開していきたいと考えている。
照明のアーヘンさんはとても良く様々なことに対応して、もちろん素晴らしい照明も作ってくれた。
マレーシアのダンサー達との創作も素晴らしかったし、様々なファンデーションなどの支援もあり、制作スタッフさん達も良く仕事をしてくれはりました。皆さんに感謝です。
もちろん、マレーシアの観客の方達にも!
それから何よりも、今回のプロジェクトの殆どの準備をしてくれた共同創作者のリムペイエンと、インドネシアからの歌声を届けてくれたアチョさんの二人にも感謝です。
そして、今回は家族と一緒に来ていないので、京都で千麻之助の面倒を見ながら漆の事もしているのに、他の航路延長の企画の制作をしてくれている美緒にも感謝です。(これがね、なかなか上手く伝えられないんですけどね。)
英語でもっと細かいニュアンスを伝えられるようになりたいなと、つくづく思った滞在制作でした。
明日から京都に戻ります。
その間に数本の締め切りが待っててくれてます。
そして、新しいMacBookProも家に届いてるのでセットアップして仕事をサクサクとこなします。
やる事はもちろんいつでもあるんやけど、家族と過ごす時間をもっとしっかりと持ちたいですね。
さて、桜咲く都へと向かいます。