上演空間について

劇場空間以外での上演も演劇や舞踊は可能だ。もちろん都市部以外には屋外の能舞台なども実はいたるところに存在しているし、神社の境内にも舞台は存在している。けれども、あまり活用されていない。これらが活用されるようになれば、屋外なのでコロナ対策もしやすいし、良いと思う。

2019年の亥年には、「京懐石 美濃吉本店 竹茂楼」の大広間にて舞踊の会を催した。
ここは飲食店だけれども、ちゃんとした舞台がある。演劇も可能だ。
日本の舞台芸術はもともと飲食を伴うものが多かった。歌舞伎もそうだし、地域芸能に酒宴は不可欠だ。
現代でもライブハウスでは酒を飲みながら、食事をして音楽を楽しむ。

いつからだろう、演劇やダンスはおとなしく座って鑑賞するものとなったのは。
ちょっと考え方を、視点を変えればいくらでも上演の可能性は広がる。
舞台芸術は静かに黙って飲食せずに観賞するものだ、という意見もわかる。ならばそういう空間にだけ行けば良いことで、ほかの上演形態に何か言う必要はないだろう。特に専門家などの方々などなど。

上演団体が解散したり、小さな劇場が閉まる可能性を聞いたりと、舞台芸術の分野はなかなかコロナの影響が大きい。

新たに小さな劇場空間を建てるための法律を、京都府や京都市が特例で設けて、一定の安全を担保したままによりスムーズに建築できる様になれば良いと思う。それこそ文化庁が京都に移転することの意味も出るだろう。
そして今ある様々な上演施設が、ネットワークを築いて鑑賞の機会と上演の機会を増やせる様になればとても良い。

この記事を書いた人

日置 あつし

日置 あつし

京都在住ダンサー