U25 2021 dance odyssey
コロナの影響で今年4〜5月に開催できなかった京都国際ダンスワークショップフェスティバルの関連事業として、25歳以下のダンサーがなぜ踊りたいのか、なぜ踊るのかといったことについて、インタビューと即興のダンスによって編纂された80分のダンス映画を見た。
私も約10年ほどそのフェスティバルでスタッフを務めてきていたが、今年は京都府のアーツアドバイザーを務めることになったので、スタッフとしては今年度休むことにした。なので、どの様に撮影が進み、上映へと進んでいったのかは、昨夜の上映会までは知らなかった。
フェスティバルは25年前に始まった。出演していたダンサーたちは、まだ生まれていないころに始まったフェスティバル。僕も関わり出したのは10数年前で、25歳の時には踊りも始めていなかったので、実体験と実感のないコンセプトの試みだったので、彼らダンサーがどう考えているのかが少し知れたのは良かった、かも知れない。
逆に25歳以上になってから踊りを始めた現役のダンサー・振付家と彼らとの対談も面白いかも知れない。
踊ることと、作品を作ることは全く違うことだということなんだけれども、踊り手であるダンサーとしての今というのは、見えなかったかな。かといって作り手(振付・演出家)ではないダンサーの彼らが、今いる状態というものは、何と無く見えた。むしろそこに大きな課題と、U25の今というものが、大きく存在しているのではないかと思う。
コロナの影響で作品作りは正直停滞していると思う。けれども補助金が多数あるので、上演はそれなりにある。熱意と質が伴わない状況の中で、政治によって大量のお金が注入されている。来年度以降に芸術に対してこれほど潤沢な予算が生まれるには、芸術をしているものが、政治への興味を持つことと、補助金の本質が何か(税から生まれている)などを知ることが不可欠だろう。それと作品自体に関係性はなくていい。運営として制作事務として自覚する必要があるだろう。