久々にサッカーの中継を見ている。特にサッカーが好きとか言うわけではないけれども、公演先の土地で宿泊している部屋にテレビがあってつけたら、やっていた。スペインリーグ。あまり何にも考えずに見ていたけれども、この状態ってとても大事だなと思った。
何かを、特に何も考えずにゆっくりと見ている時間。それはとても豊かだなと。
ぼくは舞台芸術に関わっているけれども、そこで発表される作品はそもそもが、その事を前提とされている。そんな時間を持てることの豊かさを思い出した。
そして、創る側、見せる側にいるのに、ふだんそのような時間を、公演を見に行くなど意外になかなかうまく持てていなかった事にサッカーの中継を見ていて気付いた。これはとても良い時間となっている。
作品を作るうえで、また作品に出る上で、忘れてはならないし、大事な事だな。
そう言ったことを、思い出したり、気付けたりしている今回のソノノチへの出演はやはり良い選択をしたなと思っている。